ビオチンは、ストレプトアビジンやアビジンに非常に選択的かつ強力に結合するため、生化学的研究に頻繁に使用されています。また、この相互作用は、精製や表面プラズモン共鳴(SPR)などの方法を用いた分子間相互作用の検出、機能性アッセイへの応用などのためのタンパク質固定化にも利用されています。
本サービスでは、大腸菌のビオチンリガーゼを用いた酵素的なビオチン化手法によりビオチン標識タンパク質の調製・提供をいたします。
BirAは15アミノ酸からなるBiotin ligation site (Bls)を特異的に認識して、Bls配列内のリジン残基のみをビオチン化するため、目的タンパク質内のリジン残基をランダムにビオチン化せずにビオチン標識が可能です。目的タンパク質内のリジン残基をビオチン化することによる目的タンパク質への影響を及ぼす可能性を回避することができます。またbls配列内のリジン残基1分子に対してビオチン化されるため、目的タンパク質1分子のビオチン1分子が修飾されます。
当社の小麦胚芽無細胞タンパク質合成系では、ビオチンとBirAリガーゼを翻訳反応時に直接添加することで、ビオチン化タンパク質を得ることができます。
サービス内容
タンパク質発現確認・ビオチン化試験サービス
✔ タンパク質発現確認試験
✔ ビオチン化タンパク質発現
✔ アフィニティ精製(HisまたはGST)※
✔ HABA法によるビオチン化効率の測定※
※未精製タンパク質の場合には、小麦胚芽抽出液由来の他のタンパク質がHABA測定の妨げとなるため、ビオチン化効率の測定は実施いたしません。
価格: 350,000円[税別]
納期: 4週間~
本サービスは、試験サービスのため収量・ビオチン化効率の保証はしておりません。予めご了承ください。
サービスの流れ
ビオチン化タンパク質スケールアップ合成サービス
✔ ビオチン化タンパク質スケールアップ合成
✔ アフィニティ精製(HisまたはGST)※
✔ HABA法によるビオチン化効率の測定※
※未精製タンパク質の場合には、小麦胚芽抽出液由来の他のタンパク質がHABA測定の妨げとなるため、ビオチン化効率の測定は実施いたしません。
価格: お見積り(試験サービスの結果に基づき、お見積りをご案内いたします。)
納期: 4 週間~
サービスの流れ
注意事項
本サービスのご利用には、専用発現ベクター(pEU-E01-bls-MCS)に目的タンパク質の遺伝子をクロー ニングした鋳型プラスミドDNAが必要となります。
専用発現ベクターは無償でお送りいたしますので、お客様にて鋳型プラスミドDNAをご構築いただき当社へご返送いただきます。
鋳型プラスミドDNAの構築は、別途サービスでもご用意しておりますので、ご入用の際はお申し付けください。
✔ 鋳型プラスミドDNA構築サービス: 価格 150,000円
✔ 人工遺伝子合成+鋳型プラスミドDNA構築サービス:価格 200,000円~(塩基配列数等により変動いたします。)
※上記価格は1サンプル当たりのお値段です。
FAQ
ビオチン化効率はどのくらいですか? |
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ビオチン化ジヒドロ葉酸レダクターゼ(dihydrofolate reductase、DHFR) 0.3 mg/mlの場合、ビオチン化効率は90%です。 |
ビオチン化効率はどのように測定していますか? |
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HABA法を用いて測定しております。 |
お問い合わせ
ご不明な点がございましたら、お問い合わせフォームまたはお電話にてお気軽にお問い合わせください。
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お電話でのお問い合わせ (受付時間 : 平日 9:00~17:30) |